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Clash of Clans – 2021年7月22日

クラクラ日本一決定戦 7月予選 ブロック決勝 観戦記

はじめまして。『クラクラ日本一決定戦』の運営や配信のサポートをしている就寝名誉と申します。そのようなご縁で、7月予選の観戦記を担当することとなりました。よろしくお願いします。

早くも2回目を迎えた『クラクラ日本一決定戦』のマンスリー予選。MCにOooDaさん、yuta14さんのお馴染みコンビを置き、ゲストに世界のGAKUさん、ベースソムリエstadraさんを迎えた配信はさらに完成度を増しており、壮観でした。

主役である選手たちも、6月予選に引き続き豪華絢爛、多種多彩。junktyoさん、ひつじさん、Chocoさん、盛 Katsumiさん、Arleさん、totoさん、komakunさん、CURRYさんと有名、実力派の方が入り交じった8名が、決勝大会進出を賭けて、しのぎを削ったのは記憶に新しいところです。

かくいう筆者もクラクラ歴はこの7月で丸8年に到達。コミュニティのはじっこにしがみ付きながらプレイを続け、キャリアの長さだけは一人前。今は昔、就寝の翁というものありけり……と国内外の大会にも参加させてもらい、多少の覚えはあるつもりで観戦に臨みました。

が、がが、6月、7月大会と観戦をした際に、内心「そうはならんやろ……」と選手たちのスキルに何度感嘆したことか。1体のユニットの出し方、1つのスペルの使い方に宿るトッププレイヤーの凄さを改めて思い知ることになりました。

その驚きを共有したく、そしてクラクラって何が凄いか一見わかりにくいよね!(意訳)という思いもあり、7月ブロック決勝から、私なりに「そうはならんやろ」と驚いたプレイの一部をご紹介します。


1.盛 Katsumi選手の援軍処理

事前のプラン解説にあった通り、突撃艦で援軍を釣った後の処理ですが、ゴブリン、アーチャーといった大量の小物に加えて、ストライカー1体、スパガゴ2体と火力の高いユニットもあり、非常に面倒な援軍です。

しかもクイヒーではなくスーサイド戦術なので、本来はクイーン単体での処理が厳しいことも難易度に拍車をかけています。

しかし、ここで盛 Katsumi選手は巧みな援軍処理を披露しました。

アーチャーで3時角に援軍を寄せた後、すぐにポイズンを打たずにバルーン1体でタゲを取りながらベビドラでストライカーを処理。さらにはバルーンの落下ダメージを利用して多くのアーチャーを倒します。

最後にようやくクイーン(+ユニコーン)を出し、温存していたポイズンを使ってスパガゴを処理。スパガゴが特殊能力のロングショットを使い切っていたこともあり、問題なく処理に成功しました。

このような場面では、援軍を3時に釣った時点ですぐにポイズンを使ってベビドラなどで処理していくシーンがよく見られるかと思います。(私もよくやります)

この場合、対地専用のユニットなどがポイズン圏外に動いてしまい処理しきれない、といったケースがありますが、盛 Katsumi選手は、小物にはバルーンの落下ダメージ、ストライカーにベビドラ、そして特殊能力を使い切ったスパガゴにクイーンと相性がいいユニットを選択し続けることで、援軍を処理しつつもスーサイドパートの仕事量を伸ばしています。

援軍を読み切っていたかはわかりませんが、多彩なユニットを手元に置くことが、援軍処理のリスク管理につながっていたように思えます。


2.インビジブル選択を絡めた、toto選手の視野の広さと判断力の高さ

こちらもプラン解説の通りですが、トッププレイヤーの判断力の凄さが表れたアタックかと思います。

スタジオでも歓声が上がった、インビジブルを使う前後にも見どころが多く、対空砲に撃たれないために角度をつけたヒーラーの出し位置、THのポイズンにかからないクイヒールート、そのための精密な穴あけ位置など、細やかなプランニングとそれを実践するプレイスキルが随所に光っていました。

また、インビジブルのシーンでレイジを重ねていますが、これはシングルITの破壊を早めるためだけでなく、クイヒーにとって厄介なストライカー+ラヴァの援軍処理のスピード、回復力まで見越したレイジ追加かと考えられます。

その後のディガホグパートでも、本体へのイーグル砲の着弾とマルチIT範囲に入るタイミングに合わせた効果的なトームの使用など、2パートの同時進行でも要所を見逃さない視野の広さ、それを活かす判断力に優れたシーンが多々あり、これぞプロというアタックだったかと思います。


3.CURRY選手のホーミング対空地雷の回収

最後にご紹介したいのは、CURRY選手の2回目の攻めから、「ホーミング対空地雷の回収」についてです。

CURRY選手は、ドラゴンとコウモリを組み合わせた「ドラグバ」と呼ばれる攻めを選択します。

ヒーローパートでの削りが終わった後、3-4時面からドラゴンとホーミングチェック兼盾役のバルーン、4時にロックボマー(中身はドラバル)を展開します。

ここから先、まず3時区画の対空砲を壊すまで、わずか4体のバルーンで巧みに対空砲のターゲットを取り、ほぼ無傷でドラゴンを中心地に届けています。

問題の中心地、特にマルチITの周りになんと8個すべてのホーミング対空地雷が置かれています。

※これはおそらく、空が得意なCURRY選手を意識した置き方かと考えられます。

しかしながら、このドラゴンを狙った8個のホーミングを、CURRY選手は2つの手法で華麗にさばいていきます。

本来はバルーンで回収しにくい位置の罠に対し、ロックボマーで奥へと届けられたバルーンでまず3つを回収。

続いて、1個がドラゴンに直撃するその瞬間、進行が遅れていたウォーデンが範囲に入ったことで、間一髪トームを展開して無傷で処理します。

そしてこのトームの無敵時間を利用して、さらに2個を回収しています。

残りの2個はトーム後にダメージを受けてしましましたが、中心地に置かれた8個のうち6個についてはドラゴンへの直撃を回避する匠の技を見せてくれました。

普段からホーミングや対空爆弾を意識し続けた、まさに空のスペシャリストらしいスキルが凝縮された瞬間だったように思えます。



以上、今回は3つしかご紹介できませんが、ほぼすべてのアタックにおいてトッププレイヤーの技量が発揮されたシーンが見られました。

私自身も、この原稿を書きながら何度も配信を見返しましたが、そのたびに新しい発見があり、選手のプランニングの緻密さ、プレイスキルの高さに改めて感服しました。

8月予選やワイルドカード予選、決勝大会でも引き続きレベルの高いプレイと、ドラマティックな展開が視聴できると思うと、想像するだけでワクワクします。

この大会を通じて新しいヒーローの登場はもちろん、長く語り継がれるようなスーパープレイも誕生することを楽しみにしています。


■8月予選のエントリーはこちら!
https://tonamel.com/competition/gFHVE